
日本一の玉露産地、八女。
八女伝統本玉露は全国茶品評会において11年連続で日本一。
2015年に日本茶で初めて地理的表示保護制度(GI)に登録されました。
年に1回、丁寧に新芽を摘む(手摘み)による茶葉で作られた玉露。
上品な香りと独特で濃厚な旨味は、日本茶の中でも最上級のグレードです。
地理的表示保護制度(GI)とは、長年培われた特別な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高品質と高い評価を獲得するに至った産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度です。
玉露の原料となる茶葉は、収穫の前に一定期間の日光を遮る被覆を施します。
被覆により、テアニンなどのアミノ酸が増加し、渋みのカテキン類を減少する特徴があります。
玉露の滋味と香気の特徴を活かすには、50℃程度の低温の湯で浸出することが重要です。
製造方法は煎茶や玉露と基本的には同じですが、栽培方法に違いがあります。
かぶせ茶は、玉露や碾茶と同じく藁や寒冷紗などの遮光幕で茶の木を覆う覆下法によって栽培され、20日ほど遮光する玉露や碾茶と違い、かぶせ茶の遮光期間は摘む前の1週間から2週間ほどです。
また、玉露が大きな遮光幕を茶園全体にさしかける方式であるのに対し、かぶせ茶は茶の木そのものに直接遮光幕をかけます。
この遮光幕を直接木にかぶせる栽培方法が、「かぶせ茶」という名の由来です。
概して、煎茶と玉露の中間の栽培方法を取っているのが冠せです。
直射日光をさえぎって栽培するため、渋みのもとであるカテキンは通常の煎茶より少なく、旨みの元であるテアニンは多くなります。
また、茶葉の色も煎茶より鮮やかになり、また被覆することにより玉露のような覆い香も楽しめます。